わが子を想う「坂道」
”小児がん”に関する情報発信・コミュニティーです。
病気や困難があっても、笑顔生活の為、互いに支え合い
理解し合える社会との繋がりを目指し、応援隊を増やします。
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毎日坂を上っている。
結構な坂で、自転車を降りないと上れない。
また、坂はある程度の距離があり、一時の勢いだけでは上れない。
上り口も狭くて、人が交差しているとその時点で、「上れるかも?」という気持ちは薄れ、早めに降りてよっこらしょっと自転車を押す。
愛車の黄色い自転車は電動ではない。
後ろから、電動自転車が追い越していく。
年配の方も、軽くスイスイ上っていく。
赤ちゃんを乗せていてもスイスイ上っていく。
抜かしていく背中の向こうに、真っ青な空を見上げながら、のんびり自転車を押して歩いていく。
焦らない。
少し早く出たらいいんだ。
景色を見るゆとりがあると思えばいいんだ。
電動自転車で上った先が赤信号なら、追いつく時だってある。
いやいや、その時点で同時に青になりスタートしたなら、先を行けることだってある。
焦らない。焦らない。
ゆっくり自転車を押し、さて乗ろうとペダルに足をかけた時に、必ず見えるスカイツリー。
朝の光に、雲の合間に、凛として立つその姿をはっきりと見られるのは、そこで一息ついているから。駆け抜けてしまっていないから。
みんな目的地は違うのだし、到着時間も違う。
追い抜かされたとか、追い抜かしたとか、早い・遅い、できる・できない。上手・下手。得意、不得意。
そうして誰かと比べるのではなく、自分の目的地や到着時間に合っていればいいんだ。
焦らない。焦らない。
そういえば、立ちこぎで上り切るというスタイルもある。若者の多くはそうして上りきっている。
一度だけ、立ちこぎで上り切ったことがある。
はじめの強い決断と、いつにも増して力強くペダルを踏んだふんばりと勢い。最後は「諦めない!」と強い想いと根性により、ぜーはーいって上れたのは一度だけ。そうそう、その日はかごに荷物がなかった。
それはそれでやはり清々しかった。
きっとやろうとしたらできる。その時はくる。
でも、ちょっと自分のスタイルではない。だから、今も毎日自転車を押している。自分らしくいけばいい。人よりほんの少し早く家を出たらそれでいいのだから…
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わが子のペースは、同学年の子どもたちより勉強も運動もかなりのマイペースです。
体育測定のD判定や、返ってくる答案に肩を落としてしまうこともありますが、ゼロではない。ゼロではない中から、「できた」ことを探して声をかけるようにしています。(母の努力…)
そんな彼の人生を思うと不安もよぎりますが、毎朝この坂道を上りながら、きっとわが子にも「その時はくる」「自分らしくいければいい」そう思い直すのです。
あなたのペースであなたらしく運転していけますように。
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- 2014/10/24 09:32 |
- ★保育・心理学・子育て(子ども/こころ), • 思うこと。感じること。考えること。 |